中の島は全域が浸水被害 平岸は土砂災害に要注意 防災マップに見る豊平区の危険箇所

豊平区が発行する「豊平区防災Map」。この地図には、洪水により浸水が想定される区域、土砂災害の危険箇所、避難所などが一つにまとめられています。

 

この地図を見ると豊平区の災害特性をはっきり読み取ることができます。中の島地区から水車町にかけては豊平川や精進川の氾濫によりほぼ全域が浸水します。

 

また月寒公園より下流の美園地区では望月寒川による浸水が想定されています。2014年9月に発生した集中豪雨では、実際にこのあたりで道路の冠水や床上浸水の被害が発生しています。

北海学園大学のある旭町から平岸霊園にかけて、洪水の被害は想定されていません。しかしながら黄色や茶色で囲まれた土砂災害危険箇所はこのあたりに集中しています。

 

豊平区には全部で34箇所が土砂災害危険箇所に指定されていますが、その大半が平岸~南平岸地区に集中しています。

 

アイヌ語で豊平は「崩れた崖」を意味しますが、北海道には災害に由来すると思われるアイヌ語地名が多く残されており、地名の由来を考えると土砂災害に十分注意する必要があります。

 

・山鳴りがする

・斜面から小石がパラパラ落ちてくる

・地面にひび割れができる

・斜面から水がふきだす

これらの異変を感じたら直ちにその場を離れて安全な場所まで避難しましょう。ご自宅周辺や通勤・通学ルートの災害特性をよく知り、大雨が想定される場合には早めに安全な場所に避難することが大切です。

 

※道新りんごブログ~防災カテゴリー