地下鉄「霊園前」の痕跡を探せ!②

北央石材 平岸霊園前店
北央石材 平岸霊園前店

南平岸は霊園城下町の異名を持ち、石材店や葬儀場が密集したエリアです。

 

平岸霊園のすぐとなりに位置する北央石材「平岸霊園前店」。店名に「霊園前」と入っており、駅名の痕跡のように思えます。

 

しかし、北央石材は里塚霊園のそばに「里塚霊園前店」を出しており、駅名由来というより単に霊園前に位置することからこの店名になっているようです。

 

「霊園前」の呼称は普通の商売では縁起が悪いので使われることはまずないでしょうが、石材店にとっては商売に直結する名称であり、顧客にとっても霊園と石材をセットで覚えられるメリットがあることから採用されたのではないでしょうか。

一般的な物件で「霊園前」の呼称が残っているものはないか検索してみました。

 

一件だけヒットしたのが「レオパレス霊園前第3」。ゼンリンの地図でも確認できました。住所は平岸6条13丁目なので、平岸霊園のとなりというわけでもありません。

レオパレス霊園前第3の現在の様子がこちらの写真です・・・ご覧の通り更地になっています。

 

なぜならば左に写り込んでいる道新永田販売所(弊社です)が3年前にこの土地を購入し、駐車場にするため建物を解体してしまったからです。

 

・・・

 

私はこれまで地域の歴史を大切にしてきたつもりでしたが、実は歴史の破壊者だったということになります。この当時はアパート名には全く気にしていませんでした。無くなってから気づいても後の祭り。

ちなみにこちらがレオパレス霊園前第3のありし日の姿。ストリートビューのタイムマシン機能で確認できました。

 

レオパレス霊園前“第3”ということは第1、第2もあったと予想されますが、どこにあったかわかりません。

結局「霊園前」の呼称がついた物件や店舗は見つけることができませんでした。なぜわずか23年で「霊園前」の痕跡が消えたのか?この手がかりを見つけました。1999年10月19日の北海道新聞朝刊21面『「霊園前」改称し5年 町内会や店名に浸透』という記事です。これによると

 

『以前から「霊園前店」とする店はほとんどなく、住所にちなんで「平岸店」とするケースが目立った。ただ、それでは隣にある平岸駅と混同されやすい。駅名改称で、付近が名実ともに「南平岸地区」となったことから、比較的新しい店を中心に、「南平岸店」が主流になりつつあるという』

 

つまり、もともと「霊園前」の呼称はほとんど使われておらず絶対数が少なかったことがわかります。レオパレスの場合、レオパレス平岸のような名称を使っていたため、それと区別するために「霊園前」の呼称をつけたのかもしれません。

 

住民にとって誇りある歴史、たとえば国内有数のりんごの産地だったことなどは残りやすいのかもしれませんが、あまり自慢にならない歴史はものすごい速度で消えてしまうということです。

 

物件や店舗に限らず「霊園前」の痕跡をご存知の方がいらっしゃいましたらぜひお知らせ下さい。

 

※「霊園前」の痕跡を探せ!①

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コメント: 1
  • #1

    skalar nicol tiestar (月曜日, 08 10月 2018 20:58)

    中の島の北海道総合電子専門学校の校門の前に大きく案内図が掲げられていたのですが
    そこに霊園前駅っと描いていたのを思い出します。