“ミニコミ紙”がつまらない3つの理由~終わったイベント情報っている?

道新りんご新聞の創刊を決めた昨年末から、ミニコミ紙と呼ばれる町内会や新聞販売所などが発行している地域の情報誌を日本中から集め、調べあげていました。

 

残念ながらそのほとんどがつまらないものばかり。なぜか?「地域の行事がありました」「町内会で◯◯を実施」などの終わったイベント情報ばかり掲載されているからです。

 

なぜ面白くないのかを明らかにできれば、自分が作る際に反面教師として大いに参考になります。ということで、生意気ながら自分なりに分析してみたところ、

①発行者視点で作られており、情報の受け手がどう思うか考慮されていない

町内会などの広報誌に多いパターンです(発行の趣旨上しかたがない面もありますが)。読む人にとっては、過去のイベント情報よりもこれから参加できるイベント情報が知りたいはずです。

 

②町内会や商店街、学校などの比較的簡単に情報を提供してくれるところの話題ばかり

ミニコミにかぎらず新聞の地方版は往々にしてこのパターンになりがちです。はっきり言って記者の怠慢です。もちろんそういった話題も必要ですが、ほんとうに面白い記事は自分の足で探すことが大切です。

 

③ニュースといった素材を、おもしろく味付けすることなく、そのまま提供している

文章は料理と同じです。素材を上手に味付けすることで美味しい料理ができるように、事実をそのまま並べるのではなく、もう一手間加えることでおもしろく・わかりやすい文章となります。コンセプト(発行の意義・対象)を明確にし、それに添って材料を集め、組み立てることが大事です。

 

以上の分析に立ち、道新りんご新聞では①基本的に終わったイベント情報は載せない、②特定の情報源にかたよることなく幅広く情報を集める、③わかりやすく、かつおもしろい文章を心がける・・・ことを目指しました(できているとは言いませんが)。

 

私のように執筆を職業としていない素人の方が情報発信をする際に参考になれば幸いです。

 

関連記事→紙媒体は“オワコン”か?ホームページを始めて見えてきたこと新聞に学ぶ思わず読みたくなるタイトルの付け方