「家庭のお宝捨てないで」 美術品無料鑑定会を実施します

各家庭に眠っている「お宝」をプロの鑑定士が無料で鑑定する催しを12月8、9の両日、地域交流サロンぴらけし(平岸3の5、平岸グランドビル本館1階)で初めて開催します。道新りんご新聞発行元・道新永田販売所と地域FMラジオ「FMアップル」の共催。

 

弊社にはここ数年、読者から「家にある美術品の処分に困っている」「施設に入るので引き取り手を探せないか」などの声が寄せられています。行き場がなく捨てられてしまうケースも多いと聞き、「地域の宝を少しでも後世に残したい」との思いから、FMアップルと共同で、鑑定会を企画しました。

 

平岸は1871年(明治4年)に岩手県水沢から集団入植したのが開拓の始まり。大正時代にはリンゴ栽培が全盛期を迎え、美しい屋敷が立ち並ぶ豊かな農村地帯となりました。鑑定会では絵画や掛け軸、刀剣などの美術品だけでなく、リンゴ農家が使っていた剪定(せんてい)ばさみなどの道具や、美術的・骨董(こっとう)的な価値のあるレトロな品なども対象にし、会場に持ち寄ってもらいます。

 

ともに市内在住の鳥谷部守さん(東京美術倶楽部会員)、鳥羽達一郎さん(元文化庁刀剣登録審査委員)の二人の鑑定士が無料で鑑定を行い、買い取りの相談にも応じます。持ち運び不可能なものについても相談を受け付けます。

 

鳥谷部さんは「価値が知られずに美術品が捨てられていくのは忍びない。家に気になる物があれば気軽に持って来て、相談してほしい」と話しています。

 

鑑定会は両日とも午前10時~午後4時。事前の申し込みは不要。問い合わせはFMアップル☎011-813ー2233まで