『繋ぐラジオ』を繋ぐ新聞 障害者も地域ももっと繋がりますように

私が昨年7月から1年間平岸を離れていた間、FMアップルさんに毎月様々な番組を紹介する記事を送ってもらっていました。記事を書いてくれたのは、FMアップルの若手社員の佐藤未奈さん。彼女が最終回の6月15日号で取り上げたのが『繋ラジ~一週間を繋ぐラジオ』でした。

 

この番組に出演しているのは、札幌視覚支援学校の指導員や教諭、盲学校の卒業生たちです。佐藤さんからの原稿の末尾は、「私達が視覚障がいを理解し一緒に繋がるために何が出来るかを教えてくれる番組です。是非聴いて、理解して、伝えてください」と書かれていました。佐藤さんは、この原稿を送ってからまもなく寿退社されることになっていました。彼女の文章は決して上手な文章ではないかもしれませんが、“本気の思い”というのを感じ、何かお手伝いできることはないかと考えました。

 

私が取材に伺い道新りんご新聞で報道しようかとも考えましたが、むしろ北海道新聞本紙で取り扱ってもらい多くの人に目にしてもらったほうが良いのではないかと考え直しました。編集部に情報提供し、担当の記者に取材してもらい、今回の記事に繋がったのです。

 

私も一応物書きの端くれとしては、面白いネタは自分で追いかけ、自分で伝えたいという思いは持っています。しかし、それよりも大事なことは、地域の課題に寄り添い、課題を知ってもらう、少しでも良い社会になるお手伝いをすることです。「誰が伝えるか」よりも「誰に伝えるか」のほうが重要です。「マスコミ+ミニコミ」「新聞社+新聞販売所」それぞれが得意としていることを活かしながら、北海道新聞の魅力を高め、地域に貢献したいと思います。FMアップルさんの障害者と寄り添う姿勢は本当に素晴らしいと思います。佐藤さん素晴らしい原稿ありがとうございました。お幸せに

 

※どうしん電子版会員は、紙面ビューアーのページ(8月22日付け道央地方面のページ)から該当記事をご覧いただけます 

 

※“日本一しゃべれないパーソナリティ” ラジオで視覚障害者を支援