HTBの移転ニュースをどう伝えていくか?地域メディアとして考えてみた

HTBの移転ニュースをどう報道すべきか、ここ最近ずっと考えています。戦後の平岸の歴史の中でも、HTBの移転はトップクラスのニュースといえます(対抗馬としては旧豊平町の札幌市との吸収合併、地下鉄南北線開業、ハドソンの栄光と転落などか)。

 

インパクトだけを求めるならば、例えば水曜どうでしょうのディレクター藤村さん・嬉野さんに取材するという手段もありました(取材を受けてくれるかは別問題として)。

 

ただ、地域メディアとして何を、だれに、どう伝えるか?と自問自答したときに、そういった派手な切り口はマスメディアがやることであって、道新りんご新聞がやることではないと思いました。

 

いよいよ移転が近づく中で、地域にみなさんから「寂しくなる」「名残惜しい」といった声をよく聞きます。単に、大手企業が地域から無くなるというよりも、平岸の誇りそのものがなくなってしまうことに対する寂しさを強く感じていました。

 

個人的に、HTBには「顔の見える番組」が多いと思っています。他局の番組の場合、番組と放送局が結びつかないものが多いと思いますが、HTBはそれらがセットになっています。これはテレビ局として、そういう方向性を意識した作り方をしているのが大きいのでしょう(onちゃんの活躍ぶりを見てもその方針がわかります)。

 

また、HTBが長年地域に寄り添った細やかな活動を続けてくれたことも「HTBロス」ともいえるこうした思いにつながっているのでしょう。テレビスタジオを開放して行われる課外授業や、地域と連携したまちづくり活動、清掃活動、夏祭りへの協力など、「顔の見える関係づくり」を平岸でも細やかに、温かく続けてくれていました。

 

こうしたマスコミでは絶対に取り扱わない活動こそ道新りんご新聞で紹介したいと思いました。9月1日号では、HTBの半世紀に及ぶ平岸とのかかわりについて特集する予定です。

 

 

また、9月15日号では、地域の皆様からHTBへの感謝のメッセージや思い出話、昔のエピソードなどのメッセージで紙面を埋め尽くし、感謝の思いをお届けしたいと思っています。メッセージの投稿はリンク先からお願いいたします。

※「ありがとうHTB」 感謝のメッセージ大募集