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道東道穂別トンネル内で、軽自動車と乗用車による正面衝突事故が発生しました(道東道母子3人死亡 弟、大阪から帰省中 嘆く友人ら)。事故現場は中央分離帯のない片側1車線区間でした。
道内の高速道路網の約7割を占める片側1車線区間の大半は、柔らかいゴム製の柱で区切られているため、車が対向車線にはみ出して正面衝突する事故が絶えません。道警によると、2016年までの5年間で90件の人身事故が発生し、16人が死亡しています。
こうした事故を防ごうとする取り組みが平岸にある寒地土木研究所で行われています。
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寒地土木研究所は、車の衝突時にワイヤがたわんで衝撃を吸収し、対向車線への進入を防ぐワイヤロープ柵を5年前に開発。
昨年苫小牧市の同研究所試験道路で行われた実験では、車が対向車線にはみ出すのを防ぎ、正面衝突を避ける効果が確認されました。
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ネクスコ東日本は昨年4月以降、道央道と 道東道 の計11カ所26キロにワイヤ柵の試験設置を行いました。
国土交通省の中間報告によれば、ワイヤ柵設置前に対向車線への飛び出し事故件数は45件(うち死亡事故7件)だったのが、設置以降は飛び出し事故が1件(死亡事故0件)に事故が激減しました。
ただ、試験設置されたのは道東道で4地点5kmに過ぎず、今回の事故も従来の柔らかいゴムポールで区切られている区間でした。
今回のような痛ましい事故を少しでも減らすためにも、早急にワイヤ柵の設置を進めてほしいと思います。