「うそはうそであると見抜けないと難しい」というネットメディアの無責任さを考える

全記事が非公開化されたDeNAの医療情報サイトWELQ
全記事が非公開化されたDeNAの医療情報サイトWELQ

健康やファッションなどテーマごとにまとめられた「キュレーションサイト」で、他メディアからの無断転用や内容が誤っている恐れがあるとして、相次いで公開中止になっています。

 

問題発覚の発端となったDeNAに引き続き、サイバーエージェントやヤフーなどのIT大手も、運営する情報サイトの記事を相次いで公開中止にしています。

 

今回のコラムは、ネットメディアに対して新聞がいかに公正であるか・・・という決まりきった内容を書くつもりはありません。新聞だって偏ったり、間違うこともあります。ただ、一点ネットメディアと決定的に異なる点があります。

間違った情報が載った後の対応です。新聞では、誤報があった場合、訂正記事が掲載され、内容によっては記者やその上司であるデスク、ときには編集局長まで処分されます。

 

一方ネットメディアを運営するIT会社の社員が処分されたという話は聞いたことがありません。都合が悪い記事は「無かったこと」になり、訂正記事や検証記事が掲載されることもありません。

 

2ちゃんねるの創設者ひろゆき氏は、ネットメディアのはしりである2ちゃんねるについて「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」と語ったことがあります。

 

インターネットが一部のニッチな層しか利用していなかった時代には、そのような自己責任論も通ったかもしれません。しかし、スマートフォンの普及により、ネットメディアが新聞を抜いて最も使用される情報収集手段となった現在、情報を信じるのは読者の責任というネットメディアのあり方はきわめて無責任といえます。今後ネットメディアが新聞に取って代わる地位を目指すならば、それに相応しい責任を負う必要があるでしょう。

 

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