「コション」閉店 絶品ハヤシライス惜しまれながら

南平岸駅前にある洋食屋「キッチン コション」が8月20日で閉店しました。

 

店主・斉藤雄二さんはホテルのレストランで修業を積み、32年前にこの場所で店を開きました。

 

昨年半月板を損傷し、手術を受け、長時間の立ち仕事を控えるために、夜間の営業を取りやめていましたが、膝に加え、腰も悪化。「倒れてみんなに迷惑かける前に」と閉店を決めたそうです。

店主・斉藤雄二さん
店主・斉藤雄二さん

定番のメニューだけでも実に52種類。それに加え日替わり定食もありましたが、コションの売りはなんといっても「ハヤシライス」。

 

タマネギ(札幌黄)と赤ワインをたっぷり使い、弱火でじっくり煮込んだソースは、深くまろやかなコクと香りが漂い、ハヤシライスだけでなく、ハヤシ焼き肉やハヤシエビフライ、ハヤシスパゲティなど意外な組み合わせも人気がありました。

 

最後に店主に個人的に一番美味しいと思う料理は?と尋ねたところ、「う~ん」としばらく悩んだ後、「クリームコロッケも人気あったけどね」とポツリと漏らしてくれました。

 

「ここまで支えてくれたお客様に感謝の気持ちしかない」と斉藤さん。営業最終日は、長蛇の列がならび、名残惜しむ客を相手に、最後までおいしい洋食を提供してくれました。

 

32年間、ありがとうございました。ごちそうさまでした。