ごあいさつ

2011年に発生した東日本大震災は多数の犠牲者を出しただけではなく、あまりにも被災範囲が広かったため地域住民が必要とする情報にマスメディアが対応できないという事態が発生しました。

 

災害時、最も必要とされる情報は、普段私たちが生活している地域の避難情報や安否情報です。

しかし、災害の規模が大きくなるほど既存のマスメディアではローカル情報に対応することが難しくなります。

 

この反省に立ち、私どもは、非常時に地域の情報発信できる仕組みを普段から整えておくべく、日ごろの準備が必要と痛感いたしました。

 

2014年3月より連載を開始した「平岸の歴史を訪ねて」は、自分の得意とする歴史分野から地域情報の発信に取り組むことで、地域とのつながりの構築や情報発信のノウハウを蓄積し、非常時に情報発信できる体制を作り上げることを最大の目的として始めました。

 

連載から2年余りが経過し、いよいよ当初からの目的であった地域情報を発信できる体制が、曲がりなりにも整ったように思います。

そこで、2016年4月、平岸地域に特化した地域新聞「道新りんご新聞」を創刊し、防災情報や生活情報・歴史などの地域情報を発信することにいたしました。

 

災害時に備えて、最も大事なことは複数の情報発信手段を確保しておくことです。

2015年より、FMアップルにて「平岸の歴史を訪ねて」のラジオ放送を始めたのも、紙面以外の媒体で情報発信の手段を確保しておきたいという思いからでした。

 

この度、道新りんご新聞の創刊に合わせ、ホームページを開設し、さらなる情報発信体制の強化に取り組みました。

「道新りんご新聞」は、紙面・ラジオ・インターネットを通じて、平時には平岸住民の豊かな文化的生活を支え、非常時には地域の安全を守るお手伝いをしたいと思います。

 

地域情報の発信こそ新聞販売所の使命であるという考えが、この平岸を起点として日本中に広がることを目指して邁進いたしますので、平岸地域の皆様に置かれましては暖かく見守りくださいますようよろしくお願いいたします。

 

 

北海道新聞永田販売所 副所長 伴野卓磨