直下型地震の場合、緊急地震速報は間に合わない→事前の備えを大事に

4月16日北海道新聞朝刊27面より(札幌版)
4月16日北海道新聞朝刊27面より(札幌版)

本日の北海道新聞朝刊27面(札幌版)で、直下型地震と海溝型地震の違いや地震への備えについて、解説した記事がありましたので紹介します(どうしん電子版会員の方は地方版紙面ビューアーの道央→札幌圏のページからご覧になれます)。

 

日本で発生する地震は直下型と海溝型に大きく分けられます。

地下の活断層が動くことで発生する直下型は、下から突き上げるような大きな揺れが特徴です。

 

大きな地震が発生した場合、スマートフォンなどから緊急地震速報が流れる場合がありますが、これは地震波を感知してから地震の規模を予測するシステムであり、原理上、震源地のごく近くでは、間に合わないとされています(海溝型の場合、震源が離れているの、間に合う可能性は高いですが)。

 

実際、2010年に清田区を震源とした直下型地震では、札幌市内で緊急地震速報が届いたのは、大きな揺れが起こった後でのことでした。

 

札幌市内で発生する直下型地震の場合、基本的に緊急地震速報は間に合わないと考えたほうがよいと思います。

 

したがって、大事なのは、事前の備えということになります。

 

タンスなど家具のそばで寝ない、テレビなどは倒れないように固定する。などの備えが必要です。

 

避難する場合は、ブレーカーを落としガスや水道などの元栓を閉めるのが基本。停電後に電力が復旧した場合に火災が発生したり、余震でガスや水漏れが起きるのを防ぐためです。

 

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